不相応な結納から調査

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結納時の対応で婚前調査

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結納時の対応で婚前調査に踏み切ったという親御さんも多いです。

最近は結納を略式で済ませるところも多くなってきましたが、格式のある家系の場合は、そのような段取りを略式で済ませるということもなく、相手の職業や収入から不相応な結納だった場合に、相手のことを不審に思って、婚前調査を相談されるということも多いです。
酷い場合には、結納金で渡した金額が借金をして作ったお金だったというようなこともありましたので、不審に感じた際には早急に探偵事務所や興信所に調査の依頼をした方が良いでしょう。

何も問題がなければ、「安心を買った」ということになるので、後ろめたいことなどありません。
結納時や初顔合わせなど、親と子供の恋人が対面するシーンでは相手のことをよく観察することが大切です。

そもそも、結納とは

結納は大きく「関東式」と「関西式」にわかれます。
関東式は男女の立場が同格扱いで、互いに結納品をとりかわします。
関西式では結納品は男性から女性に贈るもので、女性からの結納品はしません。
結納は地域色が豊かなので、まずは互いの出身地のスタイルや違いを確認し、どちらに合わせるか、どんな要素を取り入れるかなど話し合う必要があります。

結納品

結納品とは結納の儀式で贈る縁起物のことをいいます。
関東式は9品目、関西式は5~9品目が一般的ですが、地域のしきたりや家ごとの考え方によって品目も数もさまざまです。
結納専門店で購入することもできるし、ホテルや式場の結納パックなら会場が準備してくれます。
どの品にもふたりの幸せを願う縁起のいい意味が込められているので、この機会にそれぞれの意味を予習しておくと、感動がいっそう深まります。

婚約記念品

女性には指輪、男性には時計など、高価な宝飾品を贈るのが一般的です。但し関西式では指輪は結納品のひとつです。
すでに婚約指輪をもらっている場合は目録に入れます。
男性への婚約記念品は本人がほしがるものを贈る傾向があります。

受書、家族書

結納品を確かに受け取ったしるしに渡すのが「受書(うけしょ)」。
本来は受け取る側が書いて渡すものだが、現在は結納品購入時についているものを事前に控えておき、当日改めて渡せばOK。
「家族書」は、互いの家族を紹介するものです。

結納のお金

男性側から女性側へ贈る結納金は50万円、100万円など、キリのいい数字で贈るのが一般的です。
金額は両家で相談をします。
結納金に対する女性からの「結納返し」は、関東は結納金の半額、関西では1割というのが一般的です。
最近は、お金ではなく品物で返すケースが多く見受けられます。
関東では最初から結納返し分を差し引いて贈ることもあります。

<結納金>
平均金額92万7000円

<結納返し>
平均金額(現金の場合)34万5000円
平均金額(品物の場合)18万8000円

結納の場所

関東以東では女性宅は3割前後で、料亭かホテルが6割にのぼります。
これに対し、関西以西では女性宅の割合が5~6割と高く、結納とあわせて行われる食事会で料亭やホテルを利用する傾向にあります。

結納・顔合わせの実施状況

両方行った 19.7%
結納のみ行った 7.3%
両家の顔合わせのみ行った 68.4%
どちらも行わなかった 3.9%

結納の実施率が高い地域

結納の実施率は約3割という結果が出ました。
そのなかで最も実施率が高かったのは九州です。
結納前にも男性側が女性宅に酒と鯛を持参する習慣があるなど、儀式を重んじる伝統があるようです。
逆にもっとも低いのは北海道の15.0%でした。
披露宴や引出物にもお金をかけないという地域性から、結納への温度が低いと言えそうです。
これに続くのが首都圏の18.4%、東海地方20.0%、関西地方23.1%です。
都市部の実施率はやや低めですね。

結納実施率が高い地域トップ3(2012年調べ)
  1. 1位九州 49.4%
  2. 2位福島 42.5%
  3. 3位富山・石川・福井 33.2%

両家で相談を

結納を「する」「しない」は誰が決めるのでしょうか?
「結納をするのは当然」と考える人もいれば、特にこだわりをもたない人もいます。
地域によるしきたりの違いもあるでしょう。
一般的には、相手方のご家族と意見が異なる場合には、男性側の親御さんを立てる形が多いようです。
いずれにせよ、両家の意見調整は親よりも結婚する本人たちの間で行うものなので、要望があれば、まずは子どもに伝えておきましょう。

顔合わせの実施決定者

夫 3.9%
妻 5.4%
ふたりで 68.2%
夫の親 12.4%
妻の親 6.3%

「結納をしない」という人も増えています

親御さん世代は仲人付きの結納が当たり前でしたが、結婚のカタチが多様化している今、両家初めてのフォーマルな儀式となる結納も、これまでとはだいぶ変わってきています。
最近では「堅苦しいことはしたくない」と考えるカップルがほとんどです。
「結納はしない」が「顔合わせ食事会」はすると、「結納をしない派」が約7割を占めるカジュアル化の時代が到来しています。
新郎新婦へのアンケート調査の結果からも分かるように、結納という形をとらず、両家で食事会を行うなど簡略化の傾向にあります。
「結婚=家と家の結び付き」という考え方が薄れていることや、結納は金銭的な負担も大きいので、「費用を節約する」という意味もあるようです。とはいえ、「きちんとけじめをつけたい」と思うのが親御さん世代の本音ですよね。

今どきの「結納」の形

結婚に向け、両家初めてのフォーマルな儀式となるのが「結納」もしくは「顔合わせ」です。
最近では、結納に関しては、仲人を立てない「略式結納」を選ぶケースがほとんどです。
結婚前に両家の親交を深め、ふたりが婚約したことを確認するための大切な儀式ですから、それぞれの特徴やメリットを知り、両家の意向が一致する方法を選びましょう。

どのようなやり方が好まれているか

<正式結納>
仲人が両家を訪れ、一定の形式で金品を贈る儀式。本来は帯や着物地などに縁起物を添えて贈りますが、現代では帯や着物の代わりに結納金を贈るのが一般的になっています。
<略式結納>
仲人を立てず、男性側が女性宅を訪問し、金品を贈ります。
現在行われている結納は、ほとんどがこちらと考えていいでしょう。
ホテルやレストラン、料亭で行うことも多いです。
パッケージプランを用意している会場もあり、準備の負担が軽いのがメリット。
<結納代わり顔合わせ>
両家を紹介し合うために、会食の席を設けます。
堅苦しい空気が苦手、という人に人気のスタイルです。
結納金の代わりに結婚記念品の交換を行うケースも増えています。

その結納金は大丈夫ですか?

結納はご両親の意見が強く反映される部分があり、本人同士だけでは決めることが出来ません。
結納に拘る家では、「結納金も出せないような家の人間とは結婚は出来ない」と結婚自体に反対されてしまいます。
両親に反対されての結婚はつらいですよね。
そんなとき、結納金を払うために高金利のローンからお金を借りたというケースも少なくないようです。
けれども例えそのお金でその場をしのげたとしても、そのお金を返すのは、結婚した後の二人です。
生活が苦しくなるのは目に見えていますね。
もしも貯金もなく収入も高くないのに、ちゃんと結納金を用意してきた場合には、その気持ちを汲みつつも、借金の可能性を疑った方がよいかもしれません。
不安に駆られて相手に尋ねてみても、そこには見栄などもありますから、簡単には話してくれないかもしれません。
探偵社・興信所ではピンポイントで借金についてだけ、調べて貰うということが出来ますので、低料金で依頼することが出来ます。
まずは一度、無料で相談されてみるのもいいかもしれません。

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